- 2009年2月 9日
- 国・地域:スリランカ
- トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは、本日、紛争地帯から逃れてきた民間人のための検問所で28人を殺害し数十人を負傷させた、民間人を装っていたらしい女性の自爆攻撃を非難した。
このようなやり方は、背信行為を禁止した国際法に違反しており、民間人をさらに危険にさらすものである。
「民間人と軍人の区別があいまいにされていることで、紛争地帯から必死で逃がれようとしている何千もの一般の人びとが報復の対象となったり、激しい砲火にさらされることが多くなっている」と、アムネスティのスリランカ専門家ヨランダ・フォスターは述べた。
タミール・イーラム解放の虎(LTTE)は、長年自爆攻撃を行っており、過去にも民間人をターゲットにしてきた。LTTEは、本日の犯行の責任を認めていない。
「タミールの虎はただちに、そして公式に、民間人を装った自爆攻撃のようなやり方を否定しなければならない」と、ヨランダ・フォスターは述べた。
「武力紛争の一方当事者がそのような攻撃を行ったからといって、報復として違法な攻撃を行う口実にはならないことを忘れてはならない。今回の背信的な攻撃を、スリランカ政府軍が避難民を迫害する言い訳に使ってはならない。避難民は常に国際法に基づいて取り扱われなくてはならない」と、ヨランダ・フォスターは続けた。
「スリランカ治安部隊は、彼らの攻撃の対象は、民間人ではなく軍事目標であることを確認しなければならない」
スリランカ政府が紛争地帯へのメディアの立ち入りを制限しているため、地上で何が起こっているかは明らかにされていない。
「目撃者のない戦争では、国際人道法を無視する両当事者の代償を払わされるのは民間人だ」
アムネスティ発表国際ニュース
2009年2月9日
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