- 2009年1月14日
- 国・地域:ジンバブエ
- トピック:危機にある個人
12月23日までムココ女史の行方はわからなかった。現在、拘禁されてから1カ月以上になろうとしている。
人権団体「ジンバブエ平和計画」(ZPP)の事務局長であるムココ女史は、水曜日にハラレの裁判所に出廷するまで、拷問を受け続けていた。彼女はまだ起訴されていない。
ジェスティナ・ムココの他、2人のZPPメンバー、ブロデリック・タカウィラ、パスカル・ゴンゾを即時、無条件に釈放するようアムネスティ・インターナショナルは訴えてきた。3人とも良心の囚人と認定されている。
ブロデリック・タカウィラとパスカル・ゴンゾは、ZPPの建物に力ずくで侵入してきた6人の男たちによってハラレ郊外のプレザント山にある事務所から連れ去られた。
また、彼らに対する恣意的逮捕、不法な拘禁、3人全員が治安部隊の隊員によって拷問を受けたという訴えについても調査するようアムネスティは求めた。
誘拐の後、ムココ女史は不特定のいくつかの拘禁施設に拘束され、尋問を受けた。ひとつの施設から他の施設に移動させられるたびに、彼女は目隠しをされていた。拘束中を通じて独房拘禁に置かれた。
尋問中、彼女はテーブルの上に足を上げさせられ、ゴム製のもので足の裏を殴打された。またある時には、取調官は砂利を床にまき、尋問が続く間、彼女に跪いているよう強いた。
武器を取って国と戦うための軍事訓練を受けさせるために若者を募集することにムココ女史と他のメンバーが関与したという容疑を、女史は拷問を受け続けながらも強く否定した。
2008年10月末に始まった一連の誘拐以来、少なくとも27人の人びとが現在もなお拘禁され続けている。大部分の被拘禁者には、長期間、弁護士や家族との連絡も、必要な医療も許されていない。
彼らを釈放せよという裁判所の繰り返しの命令に国は従わず、当初は拘禁者を拘束したこと自体を否定した。
これらの逮捕は、ジンバブエの治安部隊や他当局が、批判者や反体制派を沈黙させるために広範囲に行っている戦略の一環であるとみられている。
「アフリカ連合首脳会議が1月26日から開催されるが、これはアフリカの首脳たちにとって、単に首脳同士の連帯に止まらず、ジンバブエ国民との連帯を示すために声を上げる重大な機会を提供するものである」とアムネスティのジンバブエ担当者シメオン・マワンザは述べた。
アフリカの首脳たちは、これら人権擁護活動家たちが拷問されたという訴えに憤りを表明しておらず、誘拐や恣意的逮捕、不法な拘禁について調査を求めてもいない。
政府批判者や人権擁護活動家、反体制派への弾圧に対し、公式に異議を唱えることを首脳たちは一貫して怠ってきた。
「各種人権条約のあからさまな侵害を非難すべきアフリカの首脳たちが沈黙していることが、ジンバブエにおける人権の危機が長期化するのを著しく助長している。」
「残念ながら、アフリカの首脳たちがこの政府批判者への弾圧を終わらせる数多くのチャンスを無駄にしてきたと言わざるを得ない。首脳たちは助けを求める声に耳をふさぎ、ジンバブエにおける人びとの極度の苦悩に関する証拠にも心を動かさないという選択をしてきた。」とシメオン・マワンザは続けた。
* ジェスティナ・ムココさんと他の被拘禁者7人は、ハラレのチクルビ最高厳戒刑務所に収容されています。
* 下記住所のジェスティナさんと他の被拘禁者へカードや手紙を送り、あなたの連帯の意志を伝えてください。
Chikurubi Maximum Security Prison
Chikurubi Prison Complex,
Private Bag 7392 Greendale,
Harare,
Zimbabwe
アムネスティ発表国際ニュース
2009年1月14日
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