- 2008年11月17日
- 国・地域:米国
- トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
「グアンタナモ収容所を閉鎖し、米当局が拷問を採用しないことを保証する意向をオバマ次期大統領が確約したことをアムネスティは歓迎する。1月、大統領に就任した後に、自ら主導権を取り、米当局による国際法に反したすべての拘禁と尋問を中止することを最優先するよう要請する」と、アムネスティ米国調査員ロブ・フレアは述べた。
「我々は、オバマ次期大統領が就任100日以内に公約を実行に移すこと、そして国際法で定義されたような拷問や虐待を禁止する大統領令に署名するなど、米国が国際的義務を果たすということを自身の行動で示すことを求める。」
「ジョージ・W.ブッシュ大統領も、米政府は拷問を用いないと語った。しかし、CIAの秘密収容所に拘禁されている人びとに対する「水責め」やその他の「強化された尋問テクニック」の採用、またアフガニスタン、イラク、グアンタナモに拘禁されている人びとに対する拷問や虐待は、その言葉とは違う事実を物語ってきた。これらは、米政府が拷問やその他の違法な行為を国家安全保障の名の下で正当化し許可してきたという、悲劇的で懸念すべき事実を明らかにしている」と、ロブ・フレアは語った。
「テロとの戦い」において米当局が行ってきた拘禁と尋問のあらゆる側面を調査する独立委員会を支持するよう、またそれによる人権侵害に対し完全な説明責任を果たすよう、アムネスティは次期大統領に求める。
アムネスティはオバマ次期大統領に書簡を送り、グアンタナモ収容所の閉鎖、拷問の中止、調査委員会に対する支持が就任100日以内に優先すべき課題とすることを確約するよう要請した。
アムネスティが作成した、オバマ次期大統領が100日以内にやるべきチェックリストは以下で読むことができます。
英語:http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR51/117/2008/en
アムネスティ発表国際ニュース
2008年11月17日
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