- 2008年11月12日
- 国・地域:スーダン
- トピック:地域紛争
「この紛争において停戦宣言は何度も出されてきたが、いずれもダルフールの住民には何の変化ももたらさなかった」とアムネスティのタワンダ・ホンドラ・アフリカ・プログラム担当者は述べた。
「ダルフールの人びとは、武装集団や盗賊、スーダン国軍の一部に翻弄され続けている」
「ダルフールの人びとが切望しているのは安全であり、それを実現するのはスーダン政府と国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)の責任である」
UNAMIDは2008年初頭からダルフールで平和維持活動をしているが、同地域に広がる暴力の波を止めることができていない。
2003年に勃発したダルフール紛争で、これまでに少なくとも一般市民30万人が殺され、数千人が強かんされ、数百万人が強制移住させられた。アムネスティは、これら人権侵害の加害者を裁判にかけるよう求めている。
「同盟する民兵と武装対立勢力の支援を得たスーダン国軍による、一般市民に対する意図的で無差別な攻撃は、戦争犯罪である」とホンドラは語った。
人道支援の車両やその活動拠点は頻繁に攻撃され略奪の被害を受けており、数百万もの一般市民に対する支援に悪影響を与えている。アムネスティは、緊急に必要な人道支援活動の安全を確保するための対策を講じるよう求めている。
「一般市民を守り、緊急に必要な人道支援を行うには、深刻な資源不足の状態で活動しているUNAMIDを強化し十分な人員を配置する必要がある」
「停戦宣言だけでは十分ではない。ダルフールの人びとはあまりにも長い間、安全と正義を待ち続けてきた。国際社会はダルフールの人びとが待ち望む安全と正義を実現するために十分な活動をしてこなかった。今こそが、それを実行する時である」とホンドラは強調した。
アムネスティ発表国際ニュース
2008年11月12日
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