- 2008年3月 6日
- 国・地域:朝鮮民主主義人民共和国
- トピック:危機にある個人
アムネスティ・インターナショナルは本日、朝鮮民主主義人民共和国当局に対して、中国への不法越境を理由に15人が公開処刑されたことを非難した。大韓民国のNGO「グッドフレンズ」によると、同国当局者は、2月下旬、穏城(オンソン)郡の街で「人びとに警告を与えるため」女性13人と男性2人が射殺されたと語ったという。
慢性的な食糧不足により、朝鮮民主主義人民共和国の多くの人びとが、食料やその他の必要不可欠な物資を入手するために、危険を冒して中国へ行かざるを得ない。
「朝鮮民主主義人民共和国の何万もの人びとが、飢餓から逃れるために自国から離れざるを得ない状況にある」と、アムネスティ・インターナショナルのアジア部副部長ティム・パリットは述べた。「即決処刑は、恣意的な逮捕、強制失踪や言論の自由に対する厳しい規制といった、世界で最も絶望的な状況におかれた人びとが直面している人権侵害にさらに追い打ちをかけている」
アムネスティは朝鮮民主主義人民共和国政府に対し、即決処刑をやめるよう求めるとともに、同国の隣国である中国と日本に対して、2007年12月18日に国連総会で採択された死刑執行停止決議に従うことによって、地域に模範を示すよう要請する。
アムネスティ発表国際ニュース
2008年3月6日
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