- 2008年1月16日
- 国・地域:スリランカ
- トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは、スリランカ政府とタミル・イーラム解放の虎との間で結ばれた停戦協定の失効により、民間人に対する無差別攻撃の増加をもたらすであろう対立激化を非常に懸念している。
「停戦の失効は、国際法違反の殺害などの対反政府活動戦略や、強制失踪や拉致の増加など深刻な人権侵害につながる新たな暴力を野放しにすることになるだろう。私たちは衝突に向かう当事者双方に対し、停戦協定が再び誠実に履行されるよう、また、いかなるときでも常に民間人保護に努めるよう求める」とアムネスティ・インターナショナルのアジア太平洋部長、キャサリン・バーバーは述べた。
「国内人権機関に関する国際調整委員会は、その信頼性に問題があるとして同国の国家人権委員会を格下げした。それに加え、スリランカ停戦監視団が撤退したため、人権侵害に関する独立した調査と監視に空白期間が生じた。強力な監視権限を与えられた国連の現地活動の確立が以前にもまして今こそ緊急に必要である」とバーバーは述べた。
「重大な人権侵害の免責の風潮が続き、最近起きた政府閣僚D.M.ダサナヤケとタミル人国会議員T.マへスワランの暗殺などに代表されるような暴力が今も続いていることは重大な懸念事項である」とバーバーは続けた。
アムネスティ・インターナショナルは紛争に関与するすべての関係者に対し、国際法上の義務に従い民間人を保護することを求める。また、国際社会に対し、 独立した国際的な現地監視団の早急な創設の呼びかけを支援するよう求める。
アムネスティ発表国際ニュース
2008年1月16日
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