- 2006年10月 2日
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:危機にある個人
国家平和発展評議会(SPDC:State Peace and Development Council)は彼らを即時無 条件に釈放すべきであり、平和的な政治活動を行なうことに関して彼らやそのほかのいかなる人物も罰せられるべきではない。
ウーテェチュエ、コーコージー、ミンコーナインことポーウートゥンの3名は、2006年9月27日の早朝、警察特別班に逮捕された。伝えられるところによると、3名は警察特別班の詰め所や法務省内に拘禁され、正式な起訴はされていないもよう。
この3名は同国の反軍政運動家のうち、釈放されていた数少ないリーダーたちで、他のリーダーらは大半がその平和的な活動のために投獄されている。
アムネスティはまた、拘禁された3名が拷問や残酷・非人道的で品位を失わせるような扱いを受ける危険にさらされていること、および、ビルマ(ミャンマー)の国内法に反して起訴なしに隔離拘禁されていることに懸念を表明する。彼らは釈放されるまでは公の拘禁施設に置かれ、弁護士・家族・医師への接見が速やかに許可されるべきである、とアムネスティは要請する。
背景情報
ビルマ(ミャンマー)には現在、1150名以上の政治囚が拘禁されている。
ウーテェチュエ(41歳)、コーコージー(44歳)、ミンコーナインことポーウートゥン(43歳)は、1988年に、26年間続いていた軍政に対して立ち上がったデモの学生リーダーだった。彼らは学生による平和的な抗議行動を組織したかどで15年間投獄され、2004年と2005年に釈放された。独房に長期間入れられるなどしたために、3名とも健康を害している。釈放されてからは厳重に監視されており、一挙一動が当局に報告され、軍政がコントロールするメディアで批判されていた。
ビルマの状況は、明日、国連安全保障理事会で話し合われる予定である。同国が国連安保理のアジェンダの一つとなって以来、当局は、反軍政運動家の団体が国を混乱に陥れる謀略に加わっているようだ、とメディアで発言していた。
アムネスティ国際ニュース
(2006年9月28日)
AI Index: ASA 16/011/2006 (Public)
ビルマ(ミャンマー)調整チーム翻訳
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