- 2006年7月18日
- 国・地域:スーダン
- トピック:地域紛争
2006年5月にダルフール和平協定が締結され、2004年6月からはAMIS部隊が派遣されている。しかしこの地域の人道危機は依然として壊滅的であり、大規模な市民への人権侵害も続いている。
「アムネスティは強力な権限を持つ国連平和維持軍の配備を支持するが、AMISを強化して実効的保護を開始することも極めて重要である」と、アムネスティEU事務所のディック・ウースティング事務局長は語った。
スーダン駐留の平和維持軍が市民を保護できるようにするために、アムネスティは10項目の提言を行った。(ブリーフィング文書「スーダン:ダルフールにおける民間人保護」はwww.amnesty-eu.org で読むことができる。)
現在派遣されている部隊は、人材不足と技術力、計画実行力の不足により十分な活動を行えていない。市民の保護に向けて強い行動を起こしていないという点で、派遣部隊の方にも不備がある。
「人びとが助けを求めてやってきても、派遣部隊の備えが十分でないために追い返してしまうという状況がここでも見られる」とウースティングは言う。
「支援国が資源の提供を増加するだけでなく、ダルフールの全地域で平和維持軍が展開することを制限してはならないという強力なメッセージをスーダン政府に送ることにより、本会議は事態を大きく変えることができる。」
アムネスティは提言の中で、AMIS部隊の拡大、特に実際に市民に関係する部隊の拡大と、通信能力や輸送能力など物的資源の増強を支援国に呼びかけている。攻撃を察知して迅速に対処するため、そして市民の中でも特に女性と少女を適切に保護するためである。物資の供給ルートを定期的に巡回して自由な往来と安全を保証することも主要な懸案である。この地域では少なくとも200万人が人道支援に完全に依存しているからである。
AMISの拡大は、チャドとの国境にも部隊を配備してジャンジャウィードの襲撃を阻止するものでなければならない、とアムネスティは語った。
アムネスティ国際ニュース
(2006年7月18日)
AI Index: AFR 54/030/2006
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