「真理省」の壁に「戦争は平和、自由は隷従、無知は力」なるスローガンが掛かる或る国の<架空の>物語を書いたのはジョージ・オーウェルだった。
「こんな馬鹿なことが起こるわけはない。フィクションだから可能な世界だ」
――該当する時代を知らない人はそう考えがちだ。だが、私たちがいま住む社会ではこのスローガンが<真理>として通用していないか。
死刑についてはどんな「真理」が語られているだろう?
「人を殺したからには死刑は当然」「国家が死刑の権限を持つのは当然」
――ここに集う8本の映画を観て、私たちは別な「真理」を掴み取ることができるだろうか。
上映スケジュール
場所・期間・料金
- 場所:渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町1-5)
- 上映期間:2020年2月15日(土)~2月21日(金)
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前売鑑賞券:5回券 4,500円/3回券 2,800円/1回券 1,000円
一般1,500円、大学・専門学生1,300円、シニア1,100円
上映作品、監督、制作年、語る人
- 『金子文子と朴烈』(イ・ジュンイク 2017)、石川優実
- 『友罪』(瀬々敬久 2018)、瀬々敬久
- 『デビルズ・ノット』(アトム・エゴヤン 2013)、柳下毅一郎
- 『フォンターナ広場』(マルコ・トュリオ・ジョルダーナ 2012)、小倉利丸
- 『眠る村』(齊藤潤一・鎌田麗香 2018)、齊藤潤一
- 『39 刑法第三十九条』(森田芳光 1999)、香山リカ
- 『抵抗 死刑囚の手記より』(ロベール・ブレッソン 1956)、太田昌国
- 『霧の旗』(山田洋次 1965年)
※上映時間などの詳細はチラシをご覧ください。
アムネスティ・インターナショナルの取り組み
私たちアムネスティ・インターナショナルは、死刑を人権の問題と考えています。そして、「生きる」という最も基本的な人間の権利を根本から否定する刑罰が、死刑だと考えています。
アムネスティは、「死刑は生きる権利の侵害であり、究極的に残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰である」として、あらゆる死刑に例外なく反対する姿勢を明確にし、死刑のない世界の実現に向かって活動してきました。