アムネスティ日本は、難民認定申請者を含む外国人の長期収容問題の解決を目指して、署名「外国人の長期収容に終止符を!」を展開しています。2020年5月8日、専門部会各委員及び法務大臣、出入国在留管理庁長官宛に、「外国人の長期収容に終止符を!」要請書を提出しました。
移民・難民の排除を念頭に進む政府の議論
昨年6月、3年7カ月間の⻑期にわたって収容されていたナイジェリア人男性が、⻑崎県大村入国管理センターで死亡した事件を受けて、政府は⻑期収容問題の対策を検討しています。法務大臣の私的懇談会の下に設置された「収容・送還に関する専門部会」では、学者や実務家を交えて今後の方策が話し合われているのですが、移⺠・難⺠を日本社会から排除する方針を強化することを念頭に政府が議論を進めているとして、この問題に携わっている弁護士、支援団体、国際人権 NGO は危惧しています。
法務省の専門部会への要請書
懸念を残したまま、法務省は専門部会が具体的な方策をまとめた「提言骨子」を公表しました。近々、専門部会としての最終意見がまとめられることが予想されます。 アムネスティ日本は、専門部会としての意見がまとめられている最中である5月8日、専門部会各委員及び法務大臣、出入国在留管理庁長官宛に、「外国人の長期収容に終止符を!」要請書を提出しました。移民・難民の排除を念頭に行われている政府の議論に、なんとしてでも歯止めをかけなければなりません。
2020年秋、臨時国会中に署名を提出します
アムネスティ日本は、2020年秋の臨時国会で、法務省より改正法案が提出されると予想しています。この改正法案で、移民・難民の基本的人権を尊重し、国際人権基準に合致した法整備がなされるよう、署名を続けていきます。長期収容に終止符を打つため、2020年の秋に、法務大臣へ署名の提出を予定しています。一人でも多くの賛同の声を届けられるよう、ご協力をお願いいたします。
署名にご協力ください
外国人の長期収容に終止符を!
出入国在留管理庁(入管庁)の収容施設では、オーバーステイなどの結果、日本の入管法等の規定に違反した状態にあるとされる外国籍の人たちの収容が長期化しています。長期収容は、身体の自由を奪う扱いであるだけでなく、いつ釈放されるのか分からない収容者に多大な不安を与えるものであり、心身に過度のストレスを生じさせます。2019年6月には餓死者が出る事態に至りました。移民・難民の基本的人権を守るよう、法務大臣に要請してください。
Twitterで情報拡散をお願いします
#拡散希望#入管 施設では在留資格のない外国人の収容が長期化しています。中には #難民 認定申請者も。
— アムネスティ日本 (@amnesty_or_jp) February 20, 2020
閉ざされた施設で過ごす年月は、収容者に計り知れないストレスをもたらします。
動画を見て違和感を感じた方。
「 #長期収容 に終止符を!」署名にご参加ください!https://t.co/XFf8ejOlis pic.twitter.com/8co00ZbIbl
【署名のお願い】外国人の長期収容に終止符を! https://t.co/XFf8ejOlis
— アムネスティ日本 (@amnesty_or_jp) January 31, 2020
入管施設では、難民認定申請者を含む在留資格のない外国人の収容が長期化しています。
収容者は、起訴も裁判も無く身体の自由を奪われ、いつ釈放されるかわからない状況に置かれており、心身ともに追い詰められています。 pic.twitter.com/DHnVHMDR26