2019年5月12日、広島の合人社ひと・まちプラザに水谷尚子氏(明治大学商学部准教授)を講師にお迎えして、講演会「ウイグルの人たちの苦難」を開催しました。

聴衆の数は36名で、わざわざ福岡から来られた方もおられました。

まず、水谷氏から上映するビデオについての背景や予備知識についての説明がありました。それからオムルベカリさんの証言ビデオ、NHKのBSで放映されたウイグル人に対する人権侵害についての特集のビデオ(水谷氏も登場したもの)が上映(NHKの許諾済み)されました。その後、10分間の休憩をはさんで水谷氏からウイグルの歴史についての概説があり、パワーポイントの画像を使いながらウイグル人、カザフ人たちに対する強制収容の様子が語られました。

最近は中国政府当局の締め付けがより厳しくなったことにより、ウイグル人たちからの情報が入ってこなくなり、関係する漢人たちからの情報に頼らざるを得なくなっているとのことでした。

昨年開催した東京講演でも語られていたことですが、この問題を中国人全体に対する憎しみにすり替えるのではなく、何とかこの状況を変えようとしている漢人たちの協力が不可欠となっていることを銘記しておく必要があります。

講演の後は質疑応答があり、中国における囚人の臓器移植の問題、米中貿易戦争とウイグルの人権問題との関係、国連人権理事会へのアプローチの状況などが言及されました。

回収したアンケートから垣間見ると、日頃から中国の問題に関心を寄せている参加者が多かったように思います。また、会場ではカザフ人学生のボタ・クサインさんとその家族のための署名用紙への記入もお願いしました。また、署名用紙を希望される方もおられました。

さいごに、アムネスティ日本のひろしまグループが開催したイベントとしては、近年では一番の集客数ではありましたが、事前記事が掲載されたのは地元紙の中国新聞のみで、SNSの告知に依存した面が強く、今後の広報活動の工夫が必要であることを改めて感じました。

ご参加くださった皆さま、開催にご協力くださった皆さまに、厚く御礼申し上げます。

報告者:アムネスティ日本 広島グループ

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実施日 2019年5月12日(日)
場所 合人社ウェンディひと・まちプラザ
主催 アムネスティ日本 ひろしまグループ

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