5月9日~20日の12日間、フェリス女学院大学で「女性と少女の権利」をテーマに写真展&フォトアクションを実施しました。
女性、女の子であるというだけで、差別や暴力を受けている人は今も世界中にたくさんいます。今回の企画は、アムネスティが取り組んでいる「女性や少女たちが直面している人権問題の実態」を学生に知ってもらおうと、企画しました。
コーディネーターの廣野が報告します。
女性と少女が直面する人権問題を伝える写真展
兵士に強かんされた少女。望まない妊娠をし、中絶を受けられない女性や学校から排除された少女。女性の権利を擁護し、その向上に取り組んでいることを理由に命を狙われたり、脅迫や嫌がらせを受けている活動家たち。
女性や少女が置かれているこうした状況を伝える写真パネルを、学生がよく通る、キャンパスのよく目立つ場所に展示しました。
■ 学校から追いやられるシエラレオネの少女たち
エボラ出血熱の流行で閉鎖されていた学校が再開する目前の2015年4月、シエラレオネ政府は「無垢な生徒たちに悪影響だ」として、妊娠した少女たちの通学を禁止しました。生徒の多くは望んで妊娠したのではありません。
エボラ危機の最中、シエラレオネでは、10代の女の子たちが強かんなどの性暴力にさらされ、被害者たちは必要とする医療やケアを受けることもできませんでした。この通学禁止措置によって、3,000人以上の少女が教育の機会を奪われると言われています。
■ 私たちにできること~まずは小さな一歩から~
同じ学生そして女の子として、「彼女たちのために何かしたい」と思い、シエラレオネ政府に妊娠した女学生の通学禁止 措置をやめるよう、写真で要請しました!
このアクションには、フェリス女学院大学の学生や先生が多く参加し、100枚近くの写真を集めることができました。集まった写真はアムネスティの国際事務局を通して、シエラレオネの少女や政府に届けます。
最初の入り口は、ただ写真を撮ることや見ることかもしれませんが、今回の活動を通し、たくさんの学生にアムネスティという団体や学内のボランティアセンターの存在を伝えることができたことは大きな一歩だと考えています。
入り口はなんてことのないものでも、「それを通し少しでも伝えたかった気持ち」を伝えられたことに喜びを感じています。今後も、自分にできることを続けていきたいと思っています。
今回の企画は、さまざまな形でたくさんの方から支援していただけたからこそ、実施できた活動です。
写真展へお越しいただいた皆さま、フォトアクションへ参加してくださった皆さま、ご協力をありがとうございました。
そして、この企画を実施するにあたってご支援くださった本学の教授、ボランティアセンターの職員、学生スタッフの方など、協力してくださったすべての方々に、心から感謝いたします。本当にありがとうございました!
開催日 | 2016年5月9日~20日 |
開催場所 | フェリス女学院大学 |
主催 | フェリス女学院大学ボランティアセンター |
共催 | アムネスティ日本ユースネットワーク |