アムネスティ日本は、2013年9月から10月にかけ「オンライン署名:最悪の人道危機からシリア難民を救え」を実施、集まった署名931筆を、谷垣法務大臣に提出しました。
署名にご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
今も続く人道危機
ブルガリアにあるかつての軍の兵舎は、現在シリア難民キャンプとして使われている。© NIKOLAY DOYCHINOV/AFP/Getty Images
シリア難民の危機は、「今世紀最大の人道危機」と呼ばれています。
シリア難民の数は増加の一途をたどり、2013年12月9日の時点で登録された難民数は230万人に上りました。そのうち、約52パーセントを子どもが占めています。
加えて、難民と同様、逃れざるを得ない状況にあり、国内の別の場所に移った国内避難民の数は、425万人になりました。
シリア難民の97パーセントが近隣諸国のレバノン、ヨルダン、トルコ、イラク、そしてエジプトにおり、受け入れ国の負担は増すばかりです。
遅れる国際社会の対応
こうした大規模な難民危機を前に、国際社会は手をこまねいています。
人道危機に対応するための資金が集まっていないだけでなく、逃れた先のキャンプからシリア難民を受け入れる「第三国定住」は目標数である3万人に遠く及びません。 いまこの時もシリアでは民間人が無差別に狙われ、殺害されています。
アムネスティはすべてのシリア人の人権を最優先させるよう、引き続き訴えていきます。
▽シリア難民に関するより詳しい情報は
報告書「An International Failure: The Syrian Refugee Crisis」
アクション期間 | 2013年9月10日~10月15日 |
提出先 | 谷垣法務大臣 |