11月23日の祝日、アジア・プレス所属のフリージャーナリスト、玉本英子さんをお招きして、映画「ザルミーナ」の上映と講演会を開催しました。
当日は秋晴れの中、約50名の方にご来場いただきました。
このイベントを主催した、アムネスティ日本死刑廃止ネットワーク大阪のコーディネータ、森本からの報告です。
映画「ザルミーナ」が伝える、アフガニスタンの女性の現状
映画「ザルミーナ」は、公開処刑されたザルミーナという名前の女性の親族を中心に、アフガニスタンの女性たちへのインタビューで構成されたドキュメンタリーで、アフガニスタンで女性がどのように感じ、どのように暮らしているかが肉声で語られます。
この映画には、ザルミーナが公開銃殺刑に処されるシーンを隠し撮りした映像が使われています。大変ショッキングな場面ですが、死刑とはどういうことかを明確に示す重要な映像となっています。
女性が抑圧される状況は一面的ではない
映画上映後、玉本英子さんから、映画の背景となるアフガニスタンの状況と、現在深刻な人権状況にあるシリアの現状についてお話いただきました。
アフガニスタンでは、女性はまだまだ自由ではなく、男性の支配下にいなければならないのですが、それは「すべてタリバンのせい」というような一面的なものではなく、伝統的、歴史的、文化的な側面も大きく、女性が抑圧される状況は簡単には改善されていかないだろう、とおっしゃっていました。
また、シリアについても、政府軍と反政府軍のどちらが攻撃したのか、といったことは現地では判断できないことも多く、そのはざまで一般市民が生命の危険にさらされながら生きている切迫した状況であることをご報告いただきました。
他にもたくさんの催しが集中した連休初日でしたが、初めて来られたという方も多く、中東地域の情勢への関心が高いことを感じました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
開催日 | 2013年11月23日(土・祝) |
開催場所 | ドーンセンター(大阪市) |
主催 | アムネスティ・インターナショナル日本 死刑廃止ネットワーク大阪 |