11月19日に、国連総会の第3委員会で、「死刑執行停止決議」の投票が行われました。
これは、死刑制度のある加盟国に執行の一時停止を定着させるよう求めたものです。
今回の決議は2007年、08年、10年にひきつづき、4回目となる採択で、国連が死刑制度の見直しを求めていることがわかります。
投票の結果は、下記の通りです。
- 賛成 110ヵ国 (前回2010年比 1ヵ国増)
- 反対 39ヵ国 (前回2010年比 2ヵ国減)
- 棄権 36ヵ国 (前回2010年比 1ヵ国増)
決議では、死刑廃止を視野に入れた執行の一時停止、さらに、刑が執行された死刑囚や未執行の死刑囚の数など、関連する情報の公開を加盟国に求められました(総会決議に拘束力はありません)。
しかし、日本は、今回も反対票を投じ、実に4回連続の反対です。法務省の判断は、残念ながら変わりませんでした。他に、アメリカ、中国なども反対に回りました。
一方で、投票結果からも明らかなように、世界全体では緩やかながら、「死刑に反対する」流れが進みました。
今回の「死刑執行停止決議」に先だって、アムネスティ日本では、日本政府とビルマ(ミャンマー)政府を重点国として、決議に賛成するよう求める署名を集めました。
その結果、946名の方が、署名をよせてくださいました。
ご協力、本当にありがとうございました。
最終投票は、今年12月20日ころ、国連総会本会議で行われる予定です。アムネスティ日本は、ひきつづき、第3委員会で反対票を投じた日本政府に対し、執行停止決議に賛成するよう(少なくとも反対票を投じないよう)要請をつづけていきます。
今後ともご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
アクション期間 | 2012年9月11日~10月30日 |
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