7月27日、メタルバンドソニック(ChthoniC)のボーカル兼アムネスティ台湾の支部長である、フレディ・リムさんをお迎えして、アムネスティ日本東京事務所でトークイベントを開催しました!
フジロックフェスティバル出演のため日本を訪問した、メタル系バンドの貴公子フレディさんは、イベント当日にドイツから来日。バンド練習の合間に、アムネスティ日本東京事務所にも足を運んでくださいました。
多忙なスケジュールにもかかわらず、終始すてきな笑顔で参加者の方々を魅了していたフレディさん。今日は、みなさんにイベントの一部を紹介します!
「正しいと思ったこと」を続ける勇気
約1時間におよんだ講演では、ソニック以外の経歴や、台湾の若者と政治について、アムネスティ台湾支部、そして理事長になったいきさつなどを、写真を交えながらお話してくださいました。
その後の質疑応答では、飲み物や軽食をつまみながら、笑いあり、真剣に語る場面もあり、活発な意見交換が行われました。
「目標がはっきりしていて、日々努力していれば、必ず到達できる。」
1990年代の台湾。フレディさんがバンドを始めた頃にはライブハウスというものがなく、ロックミュージックをめぐる状況は良くなかったそうです。
「当時は好きな音楽がしたかっただけだったが、やるための場所がなかった。それで自分たちで作ろうと思いました」と語るフレディさん。
数々の困難を経て、今では台北市内だけでも数多くのライブハウスが賑わい、フレディさん率いるバンドソニックも「アジアのグラミー賞」とも言われるゴールデン・メロディー・アワードを受賞するなどと世界的にも有名になりました。
また、ある年のコンサートの際、フレディさんは「自分たちはこういうことに抗議する…」などという、政治的な標語を掲げていたそうです。
そこで、「最初この試みは、批判を受けました。でも、ライブハウスを作ったときと同じ精神で、正しいと思ったことは続けました。批判をうけることは当たり前。批判があるから反省の機会もあります。常に振り返ることが大事です」と、フレディさん。
その後もフリーチベットコンサートを続けたり、「正しいと思ったこと」を実行し、社会のために活動を続けていらっしゃいます。
このように夢・理想を実現させるため、向上心を忘れず、努力を怠らないという姿勢は、わたしたちも日々生活をするにあたり、心に留めておきたいものですね。
アムネスティの活動も、日々の努力が欠かせません。手紙を書いたり、書名を集めたりと、少しずつですが、大きなゴールに向かって進んでいます。
アムネスティのさまざまな魅了
フレディさんは、アムネスティ・インターナショナルについて、次のように語っています。
「僕たちは、日々いろいろな新聞を読んでいます。しかし、経済、政治も、強者のニュースばかり。弱者の状況はなかなかわかりませんよね。それに僕たちの頭は主流メディアに染まっているから、強者のニュースばかり追いかけてしまっている。でも僕たちはそんな弱者についてアムネスティを通して知ることができます」
「それに、アムネスティは、人びとが色々な問題について関心がもてるよう広げていく立場をとっていて、会員とともに成長していく団体であるとも思います。NGOのなかには、何かをするとき、政治的影響力のある人を探してきて実行しようとするところもあります。それだと、数人のエリートだけが集まって、大衆の力を無視してしまう。アムネスティには、裾野を広げようという姿勢があります。だからこそ、300 万人という最大規模の人権団体になっているのだと思う」
イベント終了後は、フレディさんと写真を撮ったり、お話しをしたりと、皆さん思い思いの時間を過ごされていました。今回のイベントでは、Youtubeなどで見かける歌手としてのフレディさんとは、ひと目違った人権家としての姿を垣間見ることができたと思います。
今後も、アムネスティ日本では、さまざまなイベントを開催いたします。お気軽にご参加ください♪
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