- 最新情報:
- 2019年1月15日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年2月 5日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 甄江華(男性)
- 期限:
- 2019年2月15日
- 配信日:
- 2018年2月 5日
- UA No:
- 235/2017
2017年9月に最初に拘束されて以来、人権擁護活動家甄江華(Zhen Jianghua)さんは弁護士との接見を許されていない。9月29日から、国家権力の転覆を図った疑いで「指定居所監視居住」下に置かれている。所在は不明だ。
甄江華さんはネット上で活動する組織「中国人権キャンペーン」の代表を務めている。また、国のネット検閲に反対し、禁止サイトにアクセスする方法を教えるなどの活動をするウェブサイト、ATGFW.ORGの創立者で編集長でもある。
甄江華さんは2016年9月、政府の不正土地取引に反対する運動を支援するため広東省烏坎村に赴いたところ、警察に拘束され24時間以上の尋問を受けた。4日後に釈放されると、このことをネットで公表したが、その夜に再び拘束され、違法集会、行進、デモへの参加を扇動したとして翌日まで尋問を受けた。
甄江華さんは、国家権力転覆扇動の疑いで昨年9月に拘禁された。3カ月後の12月、弁護士は、「指定居所監視居住下に置かれており、弁護人との面会は許可しない」という通知を受けた。
甄江華さんの弁護士は今年2月1日に珠海市公安部から、「本件は、国家の安全に関わり、捜査が妨害されたり国家秘密が漏洩したりするおそれがあり、面会は許可しない」という知らせを書面で受け取った。当局は、保釈請求も却下し、甄江華さんが9月29日より指定居所監視居住下に置かれていることを認めたが、その場所を明らかにしなかった。
甄江華さんは10年以上、社会的に取り残される地域の人権擁護活動に取り組んできたが、その活動により何度か拘束されてきた。現在は、外部との連絡を遮断され、弁護士や家族と会えず、虐待や拷問を受けるおそれがある。
中国ではここ数年、ネット検閲がますます強化されている。フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどは禁止され、ウェブサイトやソーシャルメディアは検閲を受ける。昨年1月、中国工業情報化部は、政府が無許可のインターネットプラットフォームを取り締まる14カ月のキャンペーンを開始したと発表した。
- 最新情報:
- 2019年1月15日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年2月 5日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 甄江華(男性)
- 期限:
- 2019年2月15日
- 配信日:
- 2019年1月15日
- UA No:
- 235/2017
中国の人権擁護活動家甄江華(Zhen Jianghua)さんは昨年12月28日、国家権力の転覆を図った容疑で懲役2年の実刑判決を受けた。甄さんはネット上で人権活動をする「中国人権キャンペーン」の代表を務めたり、10年以上、社会から取り残された地域の人たちの支援活動に取り組んだりしてきた。これらの活動で表現と結社の自由の権利を行使したが、その行使だけで有罪を受けるという極めて不当な裁判だった。
甄さんは拘束中ずっと、弁護士との接見を許されず、裁判も非公開で行われたことから、裁判の公正さには大いに疑問があった。
甄さんは、人権団体の運営や弱者支援のほか、国のネット検閲に反対し、禁止サイトにアクセスする方法を教えたり、エイズ予防啓蒙プロジェクトを率いたりしたこともあった。
その名前が国際的に知られていないのは、甄さんが意図的に目立たないように活動してきたことが大きい。甄さんを支援してきた地元の人たちは、甄さんの国際的知名度を上げ、国家当局に釈放の圧力をかけたアムネスティに感謝を表した。
アムネスティは、これからも甄さんをめぐる状況を注視します。状況が変われば、なんらかの対応を取る予定です。
このUAは、今回で終了します。当局への働きかけに協力してくださった方々に感謝いたします。ありがとうございました。