動画「Life in the Camps」より
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では、半世紀以上にもわたって、恐ろしい人権侵害が行われています。2014年2月に国連報告書が明らかにした人びとの暮らしは、想像を絶するものでした。こうした中、保護を求めて他国へ逃れようとする者も少なくありません。彼らが逃れる先の一つが、国境を接する中国です。
北朝鮮は国の許可なく出国することを禁止しており、違反した者には厳重な処罰を科しています。金正恩が最高指導者になった2011年以降は、取り締まりがさらに強化されています。それでも、毎年、多くの人が秘密裏に、多大な危険を冒して、中国側に越境しています。
しかし中国は、保護を求めて逃れてきた人びとを経済移民とみなし、捕まえると北朝鮮に送り返しています。2014年8月にも、29名が中国で拘束され強制送還されています。この中には1歳の子どももいました。国を逃れようとして捕えられた者の末路は、国連報告書に詳述されています。拘禁され、拷問や虐待を受け、強制労働を強いられ、時には命を奪われることも。強制送還された女性の中には、収容所で無理やり堕胎させられた人もいます。
中国は難民条約、拷問等禁止条約、自由権規約などの締約国です。しかし当局は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が北朝鮮から中国へ逃れてきた人と会うことを認めておらず、国際法が禁止する深刻な人権侵害の危険がある国へ、送還を続けています。
保護を求めて、命からがら北朝鮮から逃れてきた人びとを救うために、あなたの力を貸してください。
ハガキ署名に参加する
下記のPDFをダウンロードし、2ページ目、3ページ目を印刷してをはさみで切り取ってください。それをハガキの表面、裏面に、それぞれ貼り付けて投函してください。アムネスティ日本東京事務所でとりまとめて、中国政府に提出します。
※必ず52円切手を貼って投函して下さい。
ハガキをダウンロードする(PDF 270KB)
ハガキの要請内容(要請先:中国の国家主席)
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迫害、恣意的拘禁、拷問や虐待、強制失踪、処刑など深刻な人権侵害を受ける危険性がある国への強制送還を止めること。
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適正な手続きの下、判断された者には難民認定をすること。
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難民申請手続きを進めるために、北朝鮮から逃れてきた者とUNHCRが会えるようすること。
- 本人が望む場合、韓国または第三国へ送還すること。
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