ベネズエラで労働者の権利を求めて闘ってきたルベン・ゴンサレスさんが2018年11月、不当に逮捕・勾留されました。政府の政策に反対するデモに参加していた時に、軍人に暴力を振るったと、根も葉もない疑いをかけられたのです。そして民間人であるにも関わらず軍事法廷で裁かれ、確たる証拠もないまま、2019年8月、5年9カ月の実刑判決を受けました。
ルベンさんは国営の鉱山会社フェロミネラ社の労働組合のリーダーです。国営企業と団体交渉を行い、労働政策に反対するデモにも参加するルベンさんは、政権にとって目障りな存在で、これまでも、何度か不当な裁判にかけられています。
61歳のルベンさんには高血圧と腎不全の持病があり治療が必要ですが、当局はルベンさんの治療要請を何度も拒否しています。昨年11月から健康状態が急激に悪化し、新型コロナウィルスへの感染も懸念されます。もう一刻の猶予もありません。
【更新情報2020.08.11】ルベンさんは控訴していましたが、8月11日、控訴を棄却する判決がくだされました。
ルベン・ゴンサレスさんが直ちに無条件で釈放されるよう、また緊急に必要な治療が受けられるよう、ベネズエラの大統領に要請してください。
ベネズエラでは政府に都合の悪い人物を不当に逮捕したり、超法規的に処刑したり、民間人を軍事法廷で不当に裁判にかけたりする政治的弾圧が横行しています。人権侵害に対して正義を求める声を上げる人物は、政府から目の敵にされ、活動を握りつぶすために攻撃されたり、評判をおとしめるようなレッテルを貼られたりするのです。
ルベンさんは暴力を振るったとされましたが、彼の率いる労働組合はデモを含め、いかなる場合にも暴力を行使したことはなく、穏やかで平和的に活動を行っており、ルベンさんは明らかに政治的な理由で投獄されたのです。
ルベンさんは独房に拘禁され、風通しが悪く、不衛生な環境で、水も自由に飲めない状況に置かれています。食べ物や薬は親族の差し入れに頼るしかありませんが、家族や弁護士との面会も制限され、面会に行く家族らも嫌がらせを受けています。特に娘たちは持ち物検査と称して、服を脱いで跳びあがってみるように言われるなど屈辱的な扱いを受けています。
期 間: | この署名は終了しました。(2020年6月19日~8月末日) |
要請先: | ベネズエラ ニコラス・マドゥーロ大統領 |