「息ができない」―――地面に組み伏せられて、警官に首を膝で押さえつけられながら、黒人男性のジョージ・フロイドさんは必死に訴えました。
警官は7分以上もそのままジョージさんを押さえつけ、ようやく膝をどけた時にはもうジョージさんの反応はありませんでした。ジョージさんは搬送された病院で死亡が確認されました。
事件当時、ジョージさんは、後ろ手に手錠をかけられており、警官が危険を感じるような状況ではありませんでした。死に至らしめるような過剰な力を使ったことは、まったく正当化できません。
この様子を撮影した動画が拡散されると、全米で抗議活動が起こりました。繰り返される黒人への差別と暴力を終わらせようと、人種や年齢を超えて人びとが連帯の声を上げたのです。
ジョージさんの死に関与した警官は解雇され起訴されましたが、それで正義が果たされたわけではありません。遺族や社会はジョージさんの死の責任追及と、こうした事態が二度と起こらないようにすることを求めています。
米国司法長官に対し、ジョージさんを死に至らしめた警官たちに必ず法の裁きを受けさせること、そしてこうした警察の人権侵害が繰り返されることのないよう必要な改革を行うことを、要請してください。
米国では黒人に対する暴力や差別が繰り返され、多くの黒人が犠牲になっています。この2月にもアマード・アーベリーさんがジョギング中に射殺されるという事件がありました。また、警官による人種差別、とりわけ黒人に対する不当な扱いも頻発しています。自分のアパートで就寝中に、突入してきた警察に射殺されたブリアンナ・テイラーさんの件など、殺害事件も少なくありません。
期 間: | この署名は終了しました(2020年6月9日~6月末日) |
要請先: | ウィリアム・バー司法長官(米国) |