2018年3月14日、リオデジャネイロ市議会議員のマリエール・フランコさんが、車に乗っていたところを襲われ、運転手のアンダーソン・ペドロ・ゴメスさんと共に射殺されました。
市議になる前はリオデジャネイロの人権委員も務めていたマリエールさんは、優しさと強さと情熱を持って、ブラジルの人権問題に取り組んでいました。アフリカ系ブラジル人の若者や女性、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の人たちのために闘い、リオデジャネイロの貧民街(ファヴェーラ)で頻繁に起きている警察の暴力や殺人の問題を厳しく追及していました。
ブラジルでは人権のために勇気を持って声を上げる人たちが脅されたり、襲われたりしています。殺されることも珍しくありません。しかし、こうした事件に対して十分な捜査は行われず、犯人が裁かれることはほとんどないのです。マリエールさん殺害事件も例外ではなく、いまだに捜査が進んでいません。
【更新情報2019.03.14】マリエールさんの殺害からほぼ1年間が経った2019年3月12日、元警察官である2人の男性がマリエールさん殺害容疑で逮捕されました。しかし、まだ事件は解決していません。実行犯だけでなく、背後にある首謀者も迅速に明らかにし、犯罪に関わっている人を公正な裁判にかける必要があります。
マリエールさんの殺害に憤り、徹底した捜査と正義を求める声はブラジル中に、そして世界へと広がっています。あなたも声を上げてください!
犯行に使われた凶器や犯行時の状況からは、マリエールさんの殺害は計画的で当局の関与が疑われます。
現地メディアは、襲撃スタイルや使用された武器から、銃の使用に長けた者の犯行の可能性があると伝えました。銃弾はブラジル連邦警察に支給されているものだと、専門家も指摘しています。
殺人事件の数日後、マリエールさんの車が尾行されていたことを示す防犯カメラの映像を、メディアが公開。殺害現場が映っているはずの5台の防犯カメラだけ、事件の前日に電源が切られていたと報じました。
期間 | この署名は終了しました。(2018年7月20日~2019年3月31日) |
要請先 | ブラジル大統領 |