「戦争によって平和をもたらす」というへ理屈を唱え、依然として幅を利かせる政治家たちに聴かせたい曲がマイケル・フランティの『Bomb The World』です。
この曲の中で、“you can bomb the world into pieces, but you can’t bomb it into peace”という歌詞が何でも繰り返されます。つまり、「爆弾で世界を粉々にすることが出来ても、平和にすることは無理だ」、という話です。“Pieces”と“peace”を非常に効果的に対比させることで、印象に残る歌詞が出来ています。
またこの曲で、フランティ氏は“power to the peaceful”という素晴らしいスローガンを打ち出しています。いうまでもなく“power to the people”をもじった言葉です。かつてジョン・レノンの曲のタイトルにもなったこの表現、南アフリカの反アパルトヘイト運動でよく使われた“Amandla Awethu”も同じ意味ですが、 “people”を“peacefulに”変えて、平和な人びとに力を!と訴えることにぼくは大変気持ちのいいものを感じます。
ギター一本とヴィデオ・カメラを持って、イラクとパレスチナを旅してドキュメンタリーも作ったフランティ氏のこの曲は、『Everyone Deserves Music』というアルバムで聴けます。
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