- 2018年7月26日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:日本
- トピック:
今朝、オウム真理教元幹部6人に、死刑が執行された。これで、オウム真理教の一連の事件で死刑が確定した13人全員が処刑されたことになる。彼らは、1995年の地下鉄サリン事件ほか多数の凶悪事件のいずれかに関わった。地下鉄サリン事件では、13人の死者と数千人の重軽傷者を出した。
短期間で13人という大量執行は、近年類を見ない。1年間で10人以上が執行されるのは、2008年以来である。10年ぶりである。さらに、同じ月に2回以上の処刑を行うのは、極めてまれなことだ。
執行されたのは、宮前(岡崎)一明さん、横山真人さん、端本悟さん、小池(林)泰男さん、豊田亨さん、広瀬健一さん、の6人だ。うち4人が再審請求中であった。
信者たちが、なぜカリスマ教祖に命じられるままに犯行に及んだのか。報復で彼らの命を奪っても、真相解明にはつながらないし、日本社会が安全になるわけでもない。
日本の当局は今こそ、死刑の執行を全面的に停止し、死刑の廃止に向けて、十分な情報にもとづく国内議論を進めるべきである。
アムネスティは、犯罪の性格や犯罪者の特質、執行方法にかかわらず、いかなる死刑にも反対する。アムネスティは、過去40年以上にわたり、終始一貫して死刑の廃止に取り組んでいる。
アムネスティ国際ニュース
2018年7月26日
※「敬称」について アムネスティ日本は、現在、ニュースリリースや公式声明などで使用する敬称を、原則として「さん」に統一しています。また、人権擁護団体として、人間はすべて平等であるという原則に基づいて活動しており、死刑確定者とその他の人々を差別しない、差別してはならない、という立場に立っています。そのため、死刑確定者や執行された人の敬称も原則として「さん」を使用しています。
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