- 2018年3月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:コンゴ民主共和国
- トピック:児童労働
© Amnesty International and Afrewatch
コンゴ民主共和国DRC政府は、コバルトと銅の採掘場で行われてきた児童労働の問題に対して、新たな取り組みを開始すると発表した。
児童労働をはじめとする人権侵害は、長年にわたり同国の採掘業界の汚点だった。今回、国がこの問題の対応に前向きな姿勢を示したことは、歓迎できる。
スマートフォンや車のバッテリーに使われるコバルトの採掘では、子どもたちが過酷な作業をさせられ、命の危険にさらされている。アムネスティが初めてその実態を報告した時、激しい非難が巻き起こったが、それも当然のことだった。しかし、これは子どもたちだけの問題ではない。成人の労働者も採掘場では、常に危険と背中合わせだ。その上、莫大な利益を生み出す鉱物を採掘しているのに、得られる収入はごくわずかでしかない。
国が、コバルト採掘業界ではびこる人権侵害の問題に真正面から取り組み、撲滅を目指すなら、その根本原因にメスを入れなければならない。
まず、子どもたちの保護と社会福祉を対策に盛り込まなければならない。例えば、採掘作業から解放された子どもたちが、必ず学校に戻れるようにする、あるいは技術訓練の場を得る、などだ。
国が提案している違法鉱山の取り締り強化などの対策は、手始めとして悪くはない。だが、子どもたちの将来を見据えて取り組まなければ、中途半端で終わってしまう。
アムネスティ国際ニュース
2018年3月2日
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