- 2017年2月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:シリア
- トピック:地域紛争
アムネスティが先日、シリアの刑務所において囚人多数が秘密裏に絞首刑に処されてきたという調査結果を公表したが、これに対してアサド大統領は、ヤフーニュースのインタビューで、「まったく信頼できない」などと調査内容を一蹴した。
しかし、この刑務所を訪れたことはないとして、同刑務所の実態はどうなのか、何の説明もしなかった。
さらに、シリアで処刑が行なわれていることは認めたが、サイドナヤ刑務所を含め、どこでどれだけの処刑が行われているのか、これにも触れなかった。
もし隠すものが何もないのであれば、大統領は、直ちに国際的な監視団が刑務所や他の収容所に立ち入るのを認めるべきである。また、処刑人数も公表しなければならない。
アムネスティの調査結果については、ロシアも公式に一蹴しているが、シリアに影響力を持つ同国ならば、こういうときこそ情報の開示に圧力をかけるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2017年2月10日
関連ニュースリリース
- 2024年12月17日 [国際事務局発表ニュース]
シリア:アサド政権下の人権侵害を正す歴史的な機会 - 2024年5月10日 [国際事務局発表ニュース]
シリア:「イスラム国」敗北後に拘束された人たち 拷問・虐待にさらされる - 2023年2月 6日 [国際事務局発表ニュース]
シリア:政府はクルド人多数地域の包囲網の解除を - 2022年4月 8日 [国際事務局発表ニュース]
シリア:長年の人権侵害を闇に葬る拷問禁止法 - 2022年2月10日 [国際事務局発表ニュース]
シリア:クルド警察組織がキャンプで発砲 子ども1人死亡