コンゴ民主共和国:空港襲撃武装グループに死刑の恐れ

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2015年8月21日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:コンゴ民主共和国
トピック:

6月初旬から拘束されている武装グループのメンバー41名は、まもなく軍事裁判にかけられ、死刑を言い渡される恐れがある。

武装メンバーは6月2日、ゴマ空港と市内の数カ所を襲撃し、治安部隊に制圧された後拘束され、8月5日に軍刑務所に移送された。

武装メンバーは文民裁判を受けることなく、60日以上ゴマの拘禁施設に隔離拘禁されてきた。その間、情報から遮断された状態で、コンクリートの床の上で寝ることを余儀なくされている。

武装メンバーの容疑は暴動罪などで、軍事裁判にかけられると、死刑を宣告される可能性がある。

控訴ほかの救済措置を受ける権利など、国際的人権基準に準拠した文民による公平な裁判を行うことが最も重要だ。

容疑者41人は、警察官4人と軍人2人を除けば民間人だ。彼らは拘禁施設から北キブ州の軍事検察事務所に移され、軍事裁判にかけられることになる。

刑事事件での軍事裁判は、軍事規律に違反した軍関係者の犯罪に限定されるべきであり、通常の犯罪や国際法に関わる犯罪、または人権侵害には適用されるべきではない。また国際法では、いかなる状況下においても、軍事裁判所で民間人を裁くことは禁じられている。

背景情報

6月2日、ゴマ空港と市内の数カ所が武装勢力により襲撃され、空港での警備を担当する大統領護衛2人を含む少なくとも4人が死亡した。コンゴ治安部隊と軍警察は、少なくとも75人を容疑者として拘束し、拘禁施設に移送した。その後数人が釈放されたが、容疑者41人は拘束されたままである。

アムネスティ国際ニュース
2015年8月12日

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