- 2014年10月 2日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
香港中心部で行われている民主化を求める抗議活動(9月30日撮影)(C) Chris McGrath/Getty
中国当局はこの2日間で、北京や深圳など複数の都市で、香港での民主化を求める抗議行動を支持した20名以上を拘束した。拘束された人々は、連帯意識から剃髪した顔写真をメッセージと共にネットに投稿したり、抗議行動に参加しようと香港入りを計画していた。また別の60名が当局に呼び出され尋問された。
当局は、拘束した人びとを即時かつ無条件に釈放すべきである。
このような中国当局の一斉検挙を見ると、なぜ、香港の多くの人びとが中国の統制が強まることを恐れるのかが分かる。香港の人びとが受けられる基本的自由が、中国では相変らず認められていないのだ。
中国は検閲で、ネット上の民主化要求運動に関わるコメントをすべて削除してきた。また、10月1日には、人気の写真共有アプリが利用禁止となった。
香港では数千人が中心街の占拠を続け、大幅な選挙改革を要求している。警察が先週末、平和的に抗議する人びとに催涙ガスや催涙スプレーで応じたことで、さらに多くの人びとが街頭に繰り出した。
週末以降、警察は抗議活動への対決姿勢を弱めているが、次に何が起こるかまったく予断を許さない。
香港警察は、現在行われている抗議活動への対応を自制すべきである。中国当局のような手段に訴えないことを強く求める。警察は集会と表現の自由の権利を尊重しなければならない。
中国で拘束や活動の制限を受けた人たち
アムネスティ・インターナショナルが把握する、警察による拘束や活動の制限を受けた本土の人たちの氏名は次のとおり。(敬称略)
「活動の自由が制限された」という北京の活動家たち
アムネスティ国際ニュース
2014年10月1日
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