ウクライナ:軍は国際基準を踏まえた武力行使を

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2014年4月26日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウクライナ
トピック:地域紛争

ウクライナ当局は東部で治安出動し、5人が死亡したと発表した。(C) KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP/Getty Images
ウクライナ当局は東部で治安出動し、5人が死亡したと発表した。(C) KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP/Getty Images

ウクライナ東部の治安回復に取り組む軍や警察当局は、武力を使用するにあたり、国際基準の遵守を徹底しなければならない。

総務省は24日、ウクライナ治安部隊が親ロシア派の武装グループが占拠するスラビャンスク(ドネツク州)を奪還するため、3カ所の検問所を取り戻し、5人の「テロリスト」を粉砕したと発表した。

武器の使用に関する国際基準は明白である。武器の使用は、自己防衛や差し迫った危険のある場合に限定される。あくまでその使用は最終手段であり、殺傷能力のある武器に訴える前に、あらゆる非暴力手段を講じなければならない。

スラビャンスク近辺の検問所で殺害された死亡者については、独立した立場で公正な調査を始めなければならない。もし治安部隊が国際基準に反した行動を取っていることが明らかなときは、法廷で裁く必要がある。

スラビャンスクを含む東部ウクライナの都市で、武装グループが公共機関を占拠し人質を取っていることは人権侵害である。しかし、だからといって、ウクライナ軍が人権侵害を正当化する理由にはならない。

アムネスティ国際ニュース
2014年4月24日

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