- 2014年2月18日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中央アフリカ
- トピック:
2月10日首都バンギの西方にある村では、20人以上の村人が惨殺された。(C)Amnesty International
村人が虐殺されて4日後、遺体の山に隠れるようにして潜んでいた少女(11歳)がいた。
アムネスティのチームが、中央アフリカ共和国の首都バンギの西にある村で、荒れ果てた家屋の隅にうずくまっていたその少女を発見した。4日間、飲まず食わずだったという。
近くでは犬が遺体を漁っていた。道路に放置されている遺体は20以上もある。
この少女は、両親と近隣の人びとが惨殺されるのを目の当たりにしていた。精神的ショックが大きく、ほとんど口がきけない。衰弱して、立つこともできなかった。ただちに、少女は安全な場所に保護された。
彼女は村で生き残ったただ一人のイスラム教徒だった。他のすべての村びとは、逃げたか殺害されたかどちらかだ。
この村の凄惨きわまりない状況は、中央アフリカ全土でみられ、何万人ものイスラム教徒が犠牲になっている。
国連や主要各国は、本腰を入れて同国の惨状に対応すべきだ。同じ虐殺を繰り返させてはならない。そのためには、平和維持軍の派遣場所をよく吟味し、必要とする場所に派遣すべきである。国連や各国は、この責務を果たすことができる兵力や物資を持っているはずである。
アムネスティ国際ニュース
2014年2月14日
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