- 2013年12月26日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ブラジル
- トピック:難民と移民
ブラジルに亡命を希望するスノーデンさん (C)The Guardian via Getty Images
米国の内部告発者エドワード・スノーデンさんは12月17日、Facebookとブラジルの新聞上での「ブラジルの人びとへ」と題した公開書簡で、米国の国家安全保障局(NSA)の諜報活動に対するブラジルの調査に支援を申し出ると共に、ブラジルに対して自身の庇護を求めた。
ブラジル政府は、この庇護の要請を真摯に検討すべきである。
元NSA職員は現在、暫定亡命先のロシアに居るが滞在許可は来年8月に切れる。ブラジルによる終身の庇護がなければ、同政府を支援できないとも述べている。
当局は17日、「本人から正式な申し出がなければ検討しない」と語った。
スノーデンさんが公開した情報により、米政府が内外で大量の個人情報を傍受していたことが明らかになった。米国が、世界中の人びとのプライバシーの権利を組織的に侵害していたことが暴露されたのである。米国はスノーデンさんを起訴する恐れがあり、スノーデンさんが国外に亡命の地を求めるのは当然である。
スノーデンさんは7月にも同じ要請をしているが、ブラジルはこれまで回答をしてこなかった。
スノーデンさんは、終身の庇護を求める権利があり、ブラジル当局は難民条約に基づいて要請を公正に検討し、同国の国際的義務を果たすよう求める。
ブラジル国民はかつて独裁政権下で行われた政治的迫害と大衆監視に苦しめられた。ブラジルは、この窮地から国際的支援で抜け出すことができた。今度はブラジルがかつての大衆監視下の犠牲者と連帯して行動し、人権擁護の観点からも国際社会に報いる番であろう。
アムネスティプレスリリース
2013年12月17日
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