- 2013年11月11日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:危機にある個人
プッシ―ライオットのトロコンニコワさんは、シベリアに流されたという情報もあるが、当局は明らかにしていない© Denis Bochkarev
拘留中の女性パンクバンド、プッシ―・ライオットのメンバー、ナジェージダ・トロコンニコワさんがシベリアの流刑地に移された可能性があるが、当局は公表を拒否している。これは彼女の口封じのためであることは明らかだ。
トロコンニコワさんは、刑務所職員に脅されていることや刑務所での過酷な待遇を告発していた。この告発をしたことで、処罰を受けているのではないかと懸念される。
ロシア当局は直ちに彼女の家族に居所を知らせ、弁護士と連絡が取れるようにすべきである。 彼女は良心の囚人であり、そもそも収監されるべきではなかった。 彼女の所在を隠そうとすれば、「最悪の事態が起こる」と人びとの不安を煽るだけである。
2年の刑を受け収監されていた刑務所から10月22日、どこか別の刑務所へ移送されたという。当局はそれがどこかを明らかにしていない。しかし、トロコンニコワさんの夫が得た刑務所管理筋の情報によれば、シベリアの流刑地に送られた可能性があるという。
もしその情報が正しければ、その地はモスクワから何千キロメートルも離れていて、身内や弁護士が彼女に面会することはほぼ不可能となる。これはトロコンニコワさんの人権侵害であり、ロシア自身の法を犯すことになる。
アムネスティ国際ニュース
2013年11月6日
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