ミャンマー(ビルマ):政治囚の新たな釈放。過去の拘禁を見直す第一歩

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2012年11月22日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ミャンマー(ビルマ)
トピック:危機にある個人

良心の囚人であるウーミンエーとソーチョーチョーミンはじめ、50人以上の政治囚が19日、釈放された。この釈放は、ビルマが恣意的な拘禁問題に公正に取り組むためのさらなる一歩である。

今回の前向きな動きは評価するが、いまだに拘束されているすべての良心の囚人たちを、即刻かつ無条件に釈放するよう、アムネスティ・インターナショナルはミャンマー政府に求める。

「人権擁護促進活動家ネットワーク」の共同創設者であるウーミンエーは、平和的な政治活動を行ったため、2008年に終身刑の判決を受けた。

弁護士であり人権活動家でもあるソーチョーチョーミンは、2008年法廷侮辱罪の容疑で弁護士免許を取り消された。そして今年8月29日、6カ月の禁錮刑を宣告された。

そもそも、ウーミンエーもソーチョーチョーミンも拘束される理由はなかった。彼らを無条件に釈放し、ソーチョウチョウミンの弁護士免許は即刻回復されるべきある。

ビルマ政府は11月18日、「いまだ収監されている囚人たちの罪状と刑罰を、12月までに政府内で再協議する」と発表した。

アムネスティはこの発表を歓迎する。 収監中のすべての人々が、なぜそこにいるのか、厳格に究明する包括的に見直する体制づくりを確実に実現するよう政府に要請する。

国連と市民団体らは、独立性を保ち公平で信頼できる体制を確保できるよう、体制づくりに関与していかなければならない。

また、信憑性の高い拷問や虐待に関するすべての報告について、独立機関による公正な調査が必要である。それとともに、すべての拘禁施設に第三者機関による監視を置かなければならない。

アムネスティ国際配信ニュース
2012年11月19日