- 2012年11月14日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:危機にある個人
2009年9月、北京で居住権保護を訴える毛恒鳳(C)AI
中国の著名な女性人権活動家・毛恒鳳は11月6日、1年半の強制労働の判決を受けた。当局は、直ちに彼女を釈放すべきである。
毛恒鳳は、一貫して、中国における性と生殖に関する権利の獲得と強制立ち退きに反対する活動をしている。
毛恒鳳の家族は11月6日、彼女が「公序かく乱」罪で「労働教養(労働を通じた再教育)」の判決を受けたことを知った。
判決はきわめて不当であり、当局は彼女がこれまで受けてきた不正義に対応するのではなく、再び弾圧という手段を選んだ。
アムネスティは毛恒鳳を良心の囚人とみなし、無条件で直ちに釈放されるよう要求する。
毛恒鳳は、上海の楊浦区警察署の拘置所に収容されている模様だ。拷問や虐待を受ける危険がある。
夫の呉雪偉は、警察署で面会を求めたが、許可されなかった。
9月30日、毛恒鳳は仲間の活動家の追悼式に出席するために訪れていた北京で、警察官らしい数人に拘束された。
アムネスティ事務局は、政府に北京での彼女の活動を阻止する狙いがあったものと見ている。
毛恒鳳は2004年以来、数回逮捕され拷問を受けている。2010年には、1年半の強制労働所送りの判決を受けた。
毛恒鳳には、上海人民政府の上訴に、60日の猶予がある。
「労働教養(労働を通じた再教育)」という制度にもとづく強制労働収容所は、起訴や裁判なしに人びとを拘束しておくために使われている。国際基準では認められないが、数十万の人びとがこのような施設に拘束されていると見られている。アムネスティには、その収容所で組織的に拷問が行われているという報告が寄せられている。
この判決は、新しい指導者を決める11月8日の共産党大会の前に、当局が人権活動家や弁護士の押さえこみを強化しようとする一環である。
アムネスティが得た情報では9月以来、少なくとも130人以上の人びとが逮捕されたり移動の自由を制限されている。
アムネスティ日本
2012年11月14日
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