- 2012年11月 9日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:難民と移民
ハンストを行う囚人をサポートするために、パリでデモを行うクルド人(C)AI
トルコ政府が、ハンガーストライキ中の囚人たちの権利を守っていない。アムネスティ・インターナショナルはこの事態を憂慮している。
国内の数多くの刑務所において、数百人もの囚人たちがハンストを続けている。その中には、9月12日から2ヵ月近くハンストを続けている者もいる。このハンストは、クルド労働者党(PKK)アブドラ・オジャラン代表の弁護士への面会と、教育の場でのクルド語使用を求める要求が、当局によってずっと拒否されてきたことへの抗議が発端である。
これらのハンストは、平和的な抗議である。トルコ当局は、このような形での抗議をする権利を含め、囚人たちの表現の自由を守らなければならない。
また、ハンガーストライキに加わったことから、シリブリとサクラン両刑務所において、囚人たちが独居拘禁されているようだ。さらに、テキルダー刑務所では、警備員による暴行が振るわれていると伝えられている。
刑務所はときに、囚人たちが水、砂糖、塩、ビタミン、他のサプリメントを摂取することを制限しているという。
アムネスティは、トルコ当局に対して、ハンガーストライキ中の囚人に対して、罰則を科さないこと、そして拷問やあらゆる形の虐待を加えないことを求めている。
当局は、ハンスト中の囚人たちが正規の医療従事者から必要かつ十分な治療を受けられるようすべきである。さらに、虐待をしたり、ハンスト中の者を懲らしめるているというシリブリ、サクラン、テキルダー刑務所に対し、公平で実効性のある調査を即時に行わなければならない。
アムネスティ国際配信ニュース
2012年10月24日
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