- 2012年10月31日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ノルウェー
- トピック:
アムネスティ事務総長サリル・シェティ(中央)。20億円以上が、アムネスティに寄付される。(c)Gry Monica Hellevik/Amnesty International
アムネスティ・インターナショナルは、何百万人ものノルウェー人の善意により、1億6500万クローネ(24億円相当)の寄付を受けられることになった。アムネスティは、この基金を世界中の人びとの人権強化活動にあてる。
10万人以上ものボランティアが、募金箱を持って200万軒の家々を回り、アムネスティ・ノルウェーのテレソン募金に協力した。また、国営放送局のノルウェー放送協会は、8時間半に渡り、募金プログラムを放映した。
「素晴らしい結果が出ました。みなさんの限りない善意と支援を受けて、アムネスティで活動する私たち全員、誇りを感じると同時に、頭が下がる思いです」とアムネスティ事務総長のサリル・シェティは語った。
「多くの人びとが実に快く募金に応じ、アムネスティの活動や努力を話題にしてくれました。私たちの活動がこのような形で認められたのは、すばらしいことです」
「アムネスティが受け取る寄金は、世界各地でさまざま人権擁護活動にあてられます。言論の自由、女性と少数民族への差別撤廃、性的暴力防止への闘い、企業の社会的責任の確立、中近東と北アフリカでの司法制度の設立と改善に向けた活動などです」
テレソン募金は12月半ばまで続けられる。最終的な募金金額は、その際に明らかになる。
ノルウェーでは過去38年間、毎年ノルウェー放送協会が、選り抜かれた各種団体と協力して募金運動を主催している。アムネスティが募金の受け取り団体として選ばれるのは、今回で3度目である。
「今回は、過去38年のテレソンで上位にはいる好結果です。メディアがこぞって報道してくれましたし、市や郡が競争して募金活動をしてくれました。ノルウェー国内で募金に加わらなかった地域は全くありません」とサリル・シェティは付け加えた。
ノルウェー放送協会は、10月21日(日)の午後3時45分から真夜中まで同基金のプログラムを放映した。アムネスティの関係者をゲストに招き、どこでどんな活動をしたか、といった経験談や、人権にかかわるさまざまな問題についての討論を放映した。
また、このテレソンと連携して、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)をテーマにしたラジオ番組も、3日間80時間に渡って、オスロのスタジオから放送された。
今回の募金には、去年の倍にあたるおよそ5000ものノルウェーの企業が参加し、支援した。
アムネスティ国際ニュース
2012年10月22日
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