- 2012年9月28日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:日本
- トピック:死刑廃止
今年に入って死刑執行が続き、懸念が広がっている。その最中、9月27日、女性1人を含む2人の死刑確定者に対して死刑が執行された。女性の執行は、1997年以来であり、15年ぶりだ。
江藤幸子(65歳) 、松田幸則(39歳)は同日午前、仙台拘置所と福岡拘置所でそれぞれ絞首刑に処せられた。
2人の死刑執行は、日本政府による熟考の上での冷酷な行いである。死刑執行に対する抗議が同日の夜、法務省前で行われた。
今回の執行で、執行された者は今年で7人目を数える。昨年は執行されていない。
日本には現在、131人の死刑囚がいる。アムネスティはその全員が執行の危機にあると考える。滝法相は死刑執行に対して支持を表明し、4か月の在任中で4人の死刑を執行した。前回は8月3日に、2人を執行していた。
最近の一連の執行で、「死刑廃止に関して国民的な議論をする」という民主党の公約は、口先だけとなっている。議論は行うべきであり、政府は直ちに死刑執行を停止すべきだ。
日本は数少ない死刑存置国のひとつだ。世界の3分の2の国々が、法律上あるいは事実上、死刑を廃止している。
松田氏は2人を殺害し、2006年9月、熊本地裁で死刑判決を受けた。本人は上告を取り下げたが、国際法が勧める必要的上訴の手続きが取られておらず、疑問だ。
江藤氏は2002年、殺人と傷害致死で死刑判決を言い渡された。
日本では執行は絞首で行われ、通常、秘密裡に実施される。死刑囚は通常、執行の数時間前に通告されるが、まったく通告がないこともある。家族は通常、執行後に通知される。
アムネスティは、犯罪、犯人、執行方法を問わず、あらゆる死刑に例外なく反対する。
死刑は生きる権利の侵害であり、究極的に残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰である。
アムネスティ国際配信ニュース
2012年9月27日
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