- 2006年4月 4日
- 国・地域:ペルー
- トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
英国、スペイン、メキシコ、アルゼンチン、チリそしてペルーを含む世界各国から送られた署名は、今後チリ裁判所へ提出される署名の一部となる。
「2万人の署名はペルーにおける武力紛争の2万人の犠牲者を象徴する。これら犠牲者がフジモリから受け取ったものは、拷問、死そして免責だけである」とアムネスティは話した。
「フジモリが、彼が起訴された人道に対する罪で裁判にかけられることはペルーの未来にとって重要である。正義のないペルーは未来のない国である」とペルー人権連合会は話した。
「免責に対する闘いは、正義の問題に全力をかける家族たちによってだけでなく、この問題を理解し支援する社会全体によって追及されなければいけません。この方法でのみ人権侵害を犯した者を罰することができるでしょう」と、ラ・カントゥータ大学で起きた虐殺の犠牲者の1人、エンリケ・オルティス・ペレアの妹であるヒセラ・オルティスは語った。
「道徳への感受性がある人はこれらの事件に対して無関心のままではいられない」スペインのアムネスティのボランティアであるハイメ・ベネイトは署名の際にこう述べた。
「私が署名をしたのはこの種の犯罪が不処罰となりうることが個人的にばかげたことだと感じるからです」とスペインのサイバー・アクティビストであるエドゥルネ・デ・ラ・エラは述べた。
「私は、人間性のまさに良心を傷つけるこの種の行動が決して再び犯されないようにするためにも、人道に対する犯罪は罰せられるべきであると信じ、このキャンペーンに参加しました」とコロンビアの人権擁護活動家パブロ・アレナレスは述べた。
「このキャンペーンはペルーのすべての人権侵害被害者が正義と補償を受けるまで続くだろう」とアムネスティは語った。
アルベルト・フジモリはチリのサンティアゴで拘禁されたままである。その場所で1月にペルー政府が提出した犯人引き渡し要請についてのチリ裁判所の決定を待っている。ペルー政府は元大統領を、1991年リマで起きたバリオスアルトスでの15人の男女と子どもの虐殺と、1992年ラ・カントゥータ大学における9人の学生と1人の教官の強制失踪と殺害で起訴している。
このキャンペーンの詳しい情報は下記をご参照ください。
日本語 - http://homepage2.nifty.com/ai152hannah/peruwebaction.htm
スペイン語 - http://www.es.amnesty.org/actua/fujimori_dic05/
英語 - http://www.amnestyusa.org/countries/peru/index.do
アムネスティ国際ニュース
(2006年3月30日)
AMR 46/008/2006
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