ヨドク収容所に収容されている家族
ミサイル威嚇、軍事パレード、将軍様礼賛......北朝鮮にまつわるニュースが報道されるたびに、ベールに包まれた理解しがたい国、とメディアから評されてきた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)。
しかし、2014年2月の国連報告で明らかになった人びとの暮らしは、想像以上に過酷なものでした。
報告は人権侵害に関する国連の調査委員会(COI)がまとめたもので、同国の人権侵害を「人道に対する罪」と断じています。報告が挙げた重大な人権侵害のひとつに、政治囚収容所の問題があります。収容所には、自らの信念や人種、宗教を理由に反政府とみなされ粛清された人びと、逃亡して送還された人びとだけでなく、彼らの家族や親戚も連帯責任で捕えられています。
被収容者たちはわずかな食糧で長時間強制労働を強いられ、拷問や虐待、強かん、強制堕胎などの性的虐待に日々さらされ、裁判もなく処刑されています。
いまでも、北朝鮮では数十万の人びとが収容されていますが、当局は収容所の存在そのものを否定し続けています。
こうした状況を何とか改善しようと、アムネスティ日本では、金正恩委員長に要請ハガキを送るアクションを行っています。朝鮮語による要請文が書かれたハガキを下記からダウンロードし、署名のうえ70円切手を貼って投函してください。
ハガキ書きに参加する
下記のPDFをダウンロードし、ハガキ部分をはさみで切り取って、それをハガキの表面、裏面に、それぞれ貼り付けて投函してください。
※必ず70円切手を貼って投函して下さい。
ハガキをダウンロードする(PDF 520KB)
ハガキの要請内容
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政治囚収容所や他の拘禁施設に収容されているすべての人びと対して行われている強制労働や罰としての食糧割り当て拒否を含む拷問や虐待を直ちにやめること。
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政治囚収容所を直ちに閉鎖して、拘禁されているすべての「良心の囚人」及び「連座制」で捕えられている彼らの親族すべてを無条件に釈放すること。また国際的に認められた罪で起訴され、独立した裁判所で国際基準に沿って公平に裁かれたのでなければ、すべての囚人を釈放すること。
- 公開処刑と超法規的処刑を直ちに中止すること。
アムネスティの取り組み
アムネスティ・インターナショナルは、北朝鮮における政治囚強制収容所の問題や脱北者の強制送還など、さまざまな人権侵害を改善するため取り組んでいます。
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