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アムネスティ・インターナショナルの活動
世界中でアムネスティの運動に参加している人は、700万人を超えます。人権侵害に苦しむ人びとのために、時間とエネルギーを無償で提供し、行動を起こすこれらのボランティアの人たちが中心になって、アムネスティを動かしています。
一人の力が、世界を変える
ミリオンフェイス キャンペーン
アムネスティ・インターナショナルの活動は、全世界でアムネスティの運動に参加する700万人以上の人たちによって支えられています。
学生や主婦、会社員など、ふつうの市民が、ボランティアとして、寄付者として、活動家として参加しています。手紙書きや署名アクションを行なったり、各地のグループ活動やイベントに参加したり、翻訳の手伝いをしたりと、ボランティアの参加の仕方もさまざまです。
一人ひとりの力は、微々たるものです。しかしそれが集まると、世界に変化をもたらす大きな力となるのです。
たとえば、2003年、アムネスティの呼びかけで、世界の武器の貿易を規制する条約を求める、「ミリオン・フェイス」キャンペーンが行われました。同キャンペーンには、全世界で100万人以上が参加し、日本でも1万人近くの顔署名が集まりました。
当初、この条約は、「非現実的だ」「理想にすぎない」などと言われ、支持する国もわずかでした。しかし、この活動の成果が実り、2013年4月、国連は武器貿易条約を採択しました。
また、1984年に、拷問やその他の非人道的な扱いを禁止する拷問等禁止条約が国連で採択されたのも、アムネスティの働きかけによるものです。
「苦しんでいる人びとを救いたい」と願う、アムネスティのサポーター一人ひとりの声が重なって、大きな力となり、これらの人権を守るために欠かせない国際的な条約をつくりあげるに至ったのです。
アムネスティの調査のしくみ
ヒアリングを行う調査員
英国のロンドンに、アムネスティ・インターナショナルの国際事務局があります。国際事務局とは、アムネスティ全体の運動の、とりまとめ役のような存在です。
国際事務局は、世界各地の人権侵害が行われている国々に、調査団を派遣します。調査団は、特定の国やテーマに焦点をあてて、人権侵害の被害者から直接話を聞いたり、現地のNGOのメンバーや政府と話し合いをしたりして、人権侵害の実態を調査します。信頼性を担保するために、事実関係をあらゆる方向から吟味し、さまざまな情報源や人脈からの情報によって、裏づけを取っています。
そして、調査から得た情報を、ニュースリリースや報告書などにまとめ、各支部やマスコミを通じて、世界中に配信します。また、これらの情報をもとに、世界中の各支部がさまざまなキャンペーンを連携して行います。
アムネスティの中立性
アムネスティ・インターナショナルは、すべての政府、政治的思想、経済的な利害、宗教にとらわれず、独立した調査を行っています。そして、中立の立場から、国連や各国政府に対して、国際法を守り、人権を尊重する政策をとるよう、働きかけています。
明白な事実にはいたっていない疑惑を取り扱う場合、アムネスティは調査結果の中でそのことをはっきりと示し、場合によっては当局に調査を求めます。この結果、世界中でアムネスティの調査は、その信頼性の高さを評価されています。
また、中立性を保つため、アムネスティは人権侵害の調査やその報告、活動にあたって、政府や特定の政治団体に資金提供を求めたり、受け取ったりしません。活動資金は、世界中にいる会員の会費や寄付、販売などの財政活動でまかなっています。
世界各国にある支部
2011年の世界大会のようす
2012年4月現在、世界中に約80ヵ国の支部があります。各支部は、国際事務局から送られてくる情報をもとに、各国でキャンペーンを行っています。また、各支部が独自に取り組むキャンペーンも存在します。
各支部はそれぞれ、選出された委員によって運営されています。日本支部では、総会で選任された理事が、これにあたります。各支部の代表は、2年に一度行われる世界大会に出席し、アムネスティの方針決定に参加したり、役員の選任を行います。 このように、団体の運営に関して、民主的な手続きがとられています。